三つに分けて考えるカット【157時間目】

今回は外ハネスタイル。
インナーレイヤー。

こういう呼び方が合っているかわからないけど、僕はこう呼びます。

一ヶ月ほど前にカットした、外ハネスタイル。
これにももちろんレイヤーは入っていますが、カットしてからずっと、ハチ周りの膨らみが気になっていました(スタッフなので、毎日見ていて)

長さも変えたくないし、セニングで量もとりたくないしな…

なんて時に登場するのは、骨格分けカット。
今回は三つに分けて考えます。
黄色のアウトラインはもう変えたくないです。
なので、盆の窪下。アンダー部分の毛をカットすることはしません。

そしてトップ。赤い斜線にした部分は雰囲気を出す部分です。
ここを梳いたり、レイヤーをしっかり入れても根本的な「ハチ周りの厚み」や「四角く見える」部分の解決にはいきません。

この四角くさを一気にくびれさせる部分。
それはボリュームを作る、ミドル部分の毛たちです。
トップ部分で分けとり、ここからくびれるようにディスコネクトでカットしていきます。
平行に引き出され角を取られたミドルの毛は、黄色い線のようにくびれます。
そしてその上に、青い毛、トップの毛が乗ってきて、雰囲気を作ります。
こうすることによって、セニングでは出せない動きを作ることができるのです。

そしてインナーレイヤー。
簡単に言うと、インナーカラーです。


最近外ハネスタイルの時に、後れ毛や、もみあげ、みつえり部分だけにハイライトを入れたりして雰囲気を出すんですが、まさにその応用。

もともと個別レイヤーは入れていたのですが、それをより極端に、インナー部分にしっかり入れていきます。
骨格で分けて考えてるからこそ、できることがあります。


ぜひ試してみてください。

HAIR.com

【今更聞けないカット論】 カットプロセス、カラーレシピなどなど、 20代後半〜30代、中堅幹部美容師さんの今更聞けない部分のお手伝いできることを願って。 メニュー欄からインスタグラム。 こちらのご予約ページでは、フリーランスの予約のみです。お問い合わせも合わせてよろしくお願いします。

0コメント

  • 1000 / 1000