パーマのポイント【137時間目】

137日目は、スタッフカットから。

女性で刈り上げスタイルです。
すこし特殊ですが、根本的な考え方は、普段のサロンワークに生かせるかと思います。
1.5mmからのグラデーションスタイルです。
トップ部分はハードパーマスタイルです。

ビフォースタイルです。
だいぶ直毛さんです。

この時ビフォーアフターで注目して欲しいのは前髪部分です。

このぶぶの作り込みは一工夫あります
通常カットで残りやすい毛、実際ふつうにカットしてパーマをかけると、この部分が長く残りスタイルを崩します。(今回の場合は)

今回の場合は。
と言ったのは、今回のスタイルで欲しいのは全体的なトップのフォルムは「まるさ」です
通常そのこめかみ部分の毛はかかりすぎると
「かかりすぎ」の原因になるので、外します。

ナチュラルなスタイルであればあるほど、そこは外したほうがスタイリングの時にセットしやすい状態になります。

逆にハードパーマや、しっかりとした雰囲気を出したいスタイルの時はこの「ナチュラルさ」が邪魔になります。

そこでどうしたかというと
長く残ったバング部分だけを切り込みます
シチサンスタイルなどではあえて長く残していた部分です。

横から見たときの後ろを短く積めるように
前部分からも詰めて、トップを残すようにして「まるさ」をだします
そして、前髪ハジからマッシュになるようなイメージで少しカットした上で
上から見た時にひし形になるように、その部分の「厚み」だけとります。
長さは変えません。
厚みだけです

トップから見たときにひし形になるように詰めます。
これでカットのベースができました。

ほぼほぼこれで80パーセント完成です。
あとは毛先がどんなカールになるだけです。

センターパーパスベースでランダムになるように巻いていきます。

顔まわり、トップ部分はは縦にカールがぶつかるように(この部分がまた後日書きます)
こんな感じで。

パーマ=動き
という考え方も多いかと思うのですが、僕の場合はほぼカットで決まります。

パーマは毛先に動きをつけるだけです。
なので

この切り方のまま、他のニュアンスパーマや、ラフなスタイルに適応できるのです。

カットから考えるパーマスタイルは非常に応用力があり、実践的です。

ハードパーマをただのグリグリと思っているだけの人は損すると思います。

その「丸さ」を出すカットに注目してみてください。

他のスタイルへのヒントになるかと思います。

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