2ブロックラインで切り分けるショート【119時間目】

119日目です。
今回は2ブロックラインで切り分けたショートスタイルです。
施術前
パーマ履歴ありで、絶壁気味。耳後ろに非常に量がたまるタイプの方でした。
ネープ部分の生え癖もしっかりしているため、長さ設定が大事です
施術後。
だいぶスッキリしたタイトなハンサムショートの出来上がりです。

しっかりと前下がりで作り込んだ後、2ブロックラインで分けてカットすることによって、トップのスリムな標高を残したままカットができます。

最初から分けるのではなく、後から分けたほうが雰囲気が出るかと思います。

耳後ろディスコねでだいぶ角度をつけた前下がりでカットします。

耳した部分で欲しいのはタイトな毛流れです、前下がりの角度をきつく作って、この部分を締めます。
そして耳上からも角度をきつくして、レイヤーも同時にに入れちゃってんじゃないかってくらいでカットします。
サイドに回った時に後ろに引いて顔まわりの毛の長さを生き残らせます。

この切り方をすると、切り終えた時へんな形になります。
簡単にいうとこんな感じで、もみあげや耳周りの、襟周りの「残る毛」たちがピローんと出てきます。
ここでRシェイプなどはしないでください。
そうすると丸みがでて重くなってしまいます。

今ここでやっていることはしゅっとした毛流れを作りたいだけなんです。
この表面に出てくるようなスリムさです。

もみあげなど蟲師して切り終えた後。ここで
2ブロックラインで分けて行きます。
分けとりカットしていくのは「厚み」長さを変えずに、厚みをとります。
イコール、レイヤー。
部分的なレイヤーを入れて行き、2ブロックラインで分けとった下の毛たちをタイトにして行きます。

そしてもみあげ周りや、耳周りの長く残り過ぎてしまう毛達をコームでうまく引き出してカットして行きます。

そして、黄色い矢印の方向にハサミで刈り上げを作って行きます。

盆の窪周りの長さをゴールに、みつえり凹んでいるところをカットして行きます。
こうすることによって、サイドやえりの締まった毛流れをのこしたまま、スタイルのデザインとしての刈り上げを楽しめます。

刈り上げしてみたいから、中を刈っちゃう
というのは、安易な考え過ぎて僕はあまり好きではありません。

女性の場合スタイリング剤など、緩めのものを使う方も多いですし、僕自身オイル仕上げやバームを使っています。
伸びた時のことも考えると、男性と同じように刈り上げることはしない方が、長い付き合いができる美容師さんになれるかと思いますし
何より、普段のスタイリングに「手間」を作ってしまっては、僕自身の24時間にプラスするというテーマにも外れてしまいます。

今回は切り上げてから、2ブロックラインで分けてカットしました。

先に切っても同じじゃないか
と考える方もいるかもしれません

料理で調味料を入れるタイミングが変わるだけで味が変わるように
カットでも同じことが言える部分があるかと思います。

シャープな毛流れを残してスッキリさせる

こんな言葉を生まれるようなスタイルを作るために、そうやって切ってみました。


是非試してみてください。

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