伸ばしかけウエーブ【78時間目】

78日目は伸ばしかけのウエーブスタイル。
以前のブログでも基本パーパスという話をしましたがこれもほぼ例外ではありません。

まさに今回も、ほぼパーパスです。
何を知ってほしいかというとこの二つ、ほとんど同じ巻き方なのになんでこんな違うか。
そこにあるのは「カット」だということです。
この「動き」に対してのアプローチ方法をパーマから入る場合と、カットから作り出す場合で仕上がりというものはまったく違ってくのではないでしょうか。
以前のブログで書いたパーマ styleはナチュラルな動き、くせ毛のような雰囲気に対し、今回は動きがついたスタイルになります。
そして、今回の彼の場合は「伸ばしかけ」というのもベースにあります。

伸ばしかけなのでしっかり目でカールがついて長い時間持つように(=雰囲気が続く、セットができる)ようにしたいということです。
同じような長さでも、雰囲気も違いが出せるのはカットなのです。

上の彼の場合はレイヤーが入り、サイドの毛も横に引き出してカットし、全体的に動きがつくようなカットのベースができています。

下の彼は、しっかり毛流れが出るよう、レイヤーは最小限で前髪部分の重さが出るようなカットでできています。

このように同じような髪型でもゴールによって使う技術が変わってきます。
そしてこの土台にどうパーマが乗っかるかになるので、かかりすぎるということがなくなります。

下の彼がベースのパーパス巻きになるとするならば、今回の彼は、それよりすこし動きを出したい。もしゃっと感を出したい。

ということになるので、まず
動きが出てもしゃっとなるようにカットで土台を作ります。
そして、その長さに対し、一つ落としたロッドで巻き、ワンカール以降のカールが出るようにします。
そして前髪部分は、同じ強さで行くとおばちゃんパーマになってしまうので、一つロッドを太くします。
が、今回は「動き」が欲しいので正規のロッド幅だと雰囲気しか出ないので、スライスを少し薄くして太いロッド出かけていきます。


こうすることによって顔まわりに向かって自然なパーマになるんですが、しっかりと動きもでるという感じになるかと思います。

カットが土台で作れる
これ一つだけでパーマスタイルはとても簡単に設定できるかと思います。

ぜひ試してみてください。

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