ボブにハイライトは鉄板【71時間目】

71日目。
ボブスタイルに合うカラー。

今回はそれも時短で効果的なカラーです。
【ハイライト】
マンツーマン接客だとどうしても、時間というものは気にしてしまいます。
短い時間で効果的に綺麗に仕上がれば言うことなしです。

その時に大事になってくるのがやはり骨格分け。
そして、そのベースで考えて切られたカットです。

僕の場合、カラーもパーマも、カットがベースです。
骨格で分けカットして、どういう動きを作りたいのか。ここはどうしたいのか。
それで切り上がったスタイルにパーマなら毛先の動き、カラーなら色味を入れていくという感じです。

簡単に言うとボブを作るトップ、ミドル、アンダーの毛のうち、ボブというスタイルを雰囲気一番感じる毛がどこなのか。っていうことです。

もちろんボブはワンレングスで切られているので、表面(トップの毛)がメインになってきます。

カットを同じ場所で同じ長さで切りそろえて、ポテッと重さを出していると言うことは、全てそこに毛が重なる。ということは
内側の毛は全て隠れるとも言えます。

アンダーの部分を切る時など 、
「ここは見えない部分だけど飛び出たら変なので内側切りますねー。」
なんて思って切っているあの部分などは
特にハイライト入れても意味がないですね。
なのでボブベースのカットではハイライトや色の変化を出したいときはミドル、トップの毛で作ると効果的になります。

以前にもハイライトの部分で書いたのですが、ミドルを太目からトップ部分にかけて細く作っていくことで自然なハイライトを作り込むことができます。


ここで一つ、ハイライトでブリーチをしない場合の、さらに明度差の少ないナチュラルなハイライトをするときに奥行きを出せる隠し味的な要素の一つとして

補色を重ねる。
ということです。

補色。
黄色味や赤みを消すために美容師さんがマストで使ってる一つだと思うのですが、今回は打ち消すのではなく、目立たせるのです。

補色は打ち消すこともあれば、際立たせることもできるのです。
スーパーのお刺身マグロのパックなど、お刺身に大葉がしかれてるのも
赤の補色が緑なので、赤を綺麗に目立たせるために使用されているのです。

お刺身のパックは緑のことが多いのもこのためですね。  

ほら浮き出て見えるでしょ??笑
多分
きっと…
こんな感じで、アッシュ系の下に補色を被せて、アッシュを際立たせるって感じです。


イメージ的には、僕はたまにやるんですが、全体をバイオレットでカラーしたあと流してアッシュのせるみたいな。

一回黄色味除去して、綺麗にアッシュをのせれるベースを作る。っていい感じですね
一気に混ぜて塗るカラーよりも色の深みが違います。

出したい色味を入れたチップの下に、上の図にように上から見ると重なるように小さいチップを低いトーンの補色を入れる。って感じです。

これって実際、ちょー微妙な変化なんですほんと
「なんかちがうな」ってくらい。

でも僕は、それがとても大事なんだと思います。
お店でて、友達と会って、カラーしたよって
それで友達がハイライトかわいいー私もやろうって自分のいきつけのお店に行く。
そしてまた会って私も同じ感じでやってもらったんだけどさ。
なんか違うよね
ってなるんです。

○○ちゃんのほうがなんかかわいいね。

その「なんか」を作るのが僕たちの仕事なんでは無いでしょうか。

そして「なんか」を多く作れる人は、あの人なんかいいよねってなって
その人にしかできないスタイルや任せたい人になるんだと思います。

そしてその「なんか」を作るのはカットもカラーの感覚の部分でなんとなくできるのではなく「作れる」ってことです。

やられた側は「なんとなく」でもやった側は「狙ってやれる」ことってたくさんあります。

僕の場合は狙ってやってますって言っちゃいすけど笑


皆さま試してみてください。

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