今回は襟足のデザイン。
ショートは襟足できまると勝手に思ってます。
顔まわりのデザインは大事ですが、その次くらいに襟足ですね。
普段生活していて人から見られる部分って後ろやサイドが多いかと思います。
仕事をしていてどうしても鏡で施術するので、顔まわりだけに集中しがちですが、バックスタイルはとても大事かと思います。
特に襟足はは生えグセや骨格の凹みがあるので、特に難しい場合多いですがここにスタイルの幅を広げられると「なにか違う」部分が作れるので、自分に価値が出せます。
そしてその部分は、最後のワンスライスです。
ほぼ関係ないように見えますがここが一番大事です。
みつえりや、産毛が集中するこの青ラインの部分が襟足のデザインの肝の部分ではないかと考えています。
耳後ろ下からもともとくびれていてステムの角度が難しですが、この最後のスライス部分はさらに入り込んでいることがあるのと、目線的に上から見ることが多いので自然に手が上がり、角度がつきやすくなったりします。
そうすることで、本当に切りたいとこがきれず、結果産毛部分やみつえりをトリマーやフリーハンドで取ることになるのです。
そうすると直線的なラインができて、自然な毛流れが再現できません。
せっかく今までの工程で毛流れを出していたのに、最後のえりの処理でチャラにしてしまいます。
そしてこの一部分が「自然に」という部分を壊すところでもあります。
指で挟んでもリフトしまい、Rシェイプで引き出してもラインが残る場合、どうしたらいいか。
基本に戻ってみるのです、上にあげてカットすればラインはでませんね。
ということは、指で切れなければ指じゃない何かでリフトさせてカットすればレイヤーになり、毛先が細く自然に切れるということです。
特にえりの深い部分は入り込みがあるので少しのリフトで大きな角度が付きます。
指以外の何か…
コームですね。
最後のラインと、耳後ろの毛がたまり厚みが出るところをコームですくい、柔らかい質感を出したいのでチョップ気味な感じで、カットしていきます。
この時大事なのは「長さは切らないこと」です。
余分な襟足に気がいって切るのに集中してしまうと、きずいたらデザイン変わっちゃったなんてこともあるので、しっかり自分が作ったイメージを崩さないよう「厚み」だけとりましょう。
この一手間で仕上がりが本当に変わります。
明日からできるちょい足しカット。
ぜひ試してみてください。
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