骨格分けで切り分けてつくるタイトなショート。
今回は多毛髪の毛硬めさんを柔らかく切りました。
女性は骨格が細い分、盆の窪の切り替わりのくびれや、ハチ部分からの骨格の変化が激しい人が多いです。
今回は、特に耳後ろの骨の出っ張りから首にかけての入り込みが強い方でした。
耳後ろ部分からは毛流も下に向い流れるので余計に膨れやすかったり、毛がたまりやすいのです。
赤丸は骨が出ている部分です。
耳後ろと後頭部のでっぱりに囲まれた青色の窪みや、その上のハチ、耳後ろ、後頭部に囲まれた黄色い部分も凹みは強い場合があります。
ここに個別にレイヤーを入れることによって、毛量ではなく、厚みが取れることになります。
安易にセニングを入れると、毛量や手触りは変わるかもしれませんが、直結した見た目の変化には繋がりずらく、時間経過した時の持ちの悪さの原因にもなります。
それに、毛質によっては致命傷とも言えるような傷跡が残ります…
そして、多毛の方などによくやるのが
2ブロックでわけて切ることです。
2ブロックイコール刈り上げ。ではないということは前から書いてきています。
2ブロックイコール骨格の切り替わり。ということなので、そこでメリハリをつけることによって、タイトなシルエットのスタイルができあがります。
顔まわりは黄色矢印のように前方に引き出し、厚みを取るようなレイヤーですが、そこからは斜めに(青矢印)のようにとって、スライスよりあげて(毛先をぼやかす為と長さを切らないため)で切っていきます。引き出す方向はスライスに対して90度にしておけば、どんな角度や急な角度のついたスライスでもしっかり対応できます。
そしてベースを前下がりで切られたスタイルは下の赤丸部分に重さが出やすいですが、
青方向で角度をあげてカットすると、前下がりで作ったけながれを残したまま、厚みをとった締まったスタイルがつくれます。
あげて切ることによって、最初に設定した長さや雰囲気を残したままカットできるのです。
前下がりのをベースとして切り始めた方が、毛先に前に向く毛流れができるので、襟や首回りにシャープな印象が作れます。
タイトなショートスタイル。
ぜひ試してみてください。
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