マルとシカク。
ほんと先日モデルチェックをしているときにこの話になったので、大事なポイントだと思います。
下の子から質問で
内巻きボブと外ハネボブ。
結局何が違うのでしょうか。
と。
皆さんはなんて伝えますか?
しかもカットやり始めの子に。
実際スタイリングな部分もありますが、カットで差をつけるといっても、すっっっっごいカッとが違うわけでもありません。
ほんと少しの違いかと思います。
そしてその少しの違いが大きな違いを生む結果になります。
先日下の子にワンレンで切ってもらった状態から、長さ変えずにそのまま外ハネスタイリング用に変化をつけてカットしました。
アウトラインを全く触れなくても、変化は出せるのです。
その時じゃあ、何が違うのか、そこを簡単に自分の中でイメージできているとスムーズかと思います。
僕の場合、その考えのうちの一つとして、フォルム。が、あります。
ざっくり行ってマルとシカクって感じです。
内巻きのボブは
・マル、三角でもいいでしょう。
・丸みのあるウエイトが下にあるスタイル
・艶のあるスタイル
外ハネ、切りっぱなしボブは
・均一な毛量
・ウエイトが下にたまらない
そんな特徴があるかと思います。
内巻きボブを作るときに、みなさんはイングラはどれくらいいれますか?
みつえり部分をRシェイプで引き出し、しっかり切り込んでイングラを入れた髪の毛は綺麗にうちに入り、重みのある丸いシルエットができます。
ボブはボブだからと言って、切りっぱなしボブでも、同じことをやろうとするときに、ちょっと待った!という感じです。
そのRシェイプの役割はなんでしょう?
ほんとうにそのまま切っていいものでしょうか?
重さを作る時に、Rシェイプでしっかりイングラを入れるということは、均一は毛量でタイトなイメージにしたいボブの場合、そのカットのやり方は、真逆のやり方になるわけです。
シカクを作りたいのにマルを作っていることになります。
意外と、みつえりは取るもんだって感じで切る人もいますが(もみあげも)、この細かいところが仕上がりに差が出るかと思います。
そして、骨格わけ。
いつものように頭を三分割に分けた時、アンダー部分の役割として、アウトラインと重さを作る役割があります。
そこだけで考えた時、マルとシカクでは、アンダー部分の毛の役割はまったく違うものと見えます。
内巻きボブのポテッとした表情に対して、外ハネはタイトなイメージです。
要は、くびれを作りたい。
アンダー部分の毛は骨格の形により内に入りやすい状態になっています。
それをストンと落としたようにするには、アンダー部分で丸さをなくす必要があります。
特にみつえり部分の骨格の凹み部分は、毛流もたまりやすく厚く固まっている部分にもなります。そこを三角形で個別でわけ取り、レイヤーを入れていきます。
トップにレイヤーを入れて丸さを消す時のような感覚でレイヤーを入れます。
セニングではないです。
上にあげて切った髪の毛は、骨格の形により先細りの毛先になります。
この状態で、全体の厚みを見たときに、セニングが必要なところに入れます。
最初からセニングで全てやろうとすると、艶のない、スタイリング時にもパサついた毛先になります。
内巻きと外ハネ。
少しの変化で大きな変化になります。
マルとシカク。
外ハネがうまくできない人は、自分が丸い綺麗なボブを作る時と逆の考え方でカットすればいいのです。
ベーシックの王道ワンレングスができれば、崩れたカットもできます。
逆にいうと、綺麗なワンレングスがどう成り立ってるかが理解できないと、崩れたスタイルはやりずらいのではないでしょうか。
僕は形のイメージから考えました。
ぜひ、普段の練習、サロンワークに取り入れてみてください。
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