ど直毛さんの場合【32時間目】

跳ねない為には。
よくある、自然なシチサンスタイルです。

自然な長さで、ウエイトは少し低め。
ふーんと言う感じですが、この方。

めちゃめちゃめちゃ直毛です。
ハネるタイプの直毛です。しかも。

日本人は骨格がもともと歪で、さらに毛が固いですね。
ピンピン直毛タイプもたまのイルカと思います。
その時に、刈り上げ部分をとりあえずでやっているととんでもない、ピンピンボーイになってしまうのです。
 
そしてよくあるのが、嫌な意味で頭の形に沿ってバリカンを入れてあることです。

いつもだいたい浮いてカッパみたいになっていたり、スッカスカになってる髪型、だいたいが刈り上げ部分こうなっています。
頭の形に沿うことによって骨格が上に向くところまで刈られ跳ねます
上向きに生えている髪の毛のところしかのこらなく、カッパのようなスタイルになります。

そしてそれを避け、跳ねないように…ここまでいくとウンタラカンタラと言って骨格の切り替わりなどを理解できてないまま、ただ「はねちゃう」ということしか考えていないと、本来かっこいい「ウエイト低めのフェイドスタイル」などではなく、ただ単純に「下目の2ブロックにしました」という謎の言葉で出来上がる髪型が完成するのです。

これこそカッパ量産型だと思っています。

そもそも2ブロックって刈り上げのことを言うのではなく、
骨格の切り替わりで2つに分けて切ること
だと考えています。
①を2ブロックラインだとして、そのラインをどう見るか。が重要だと思います。
頭は球体です、特に前の方は骨格の切り替わりが激しくなるところです。
イコール毛穴の向きも変化が大きいです。

特に直毛さんの場合は気をつけなければいけません。

そして、丸で囲んだ部分。
耳上の部分になるのですが、ここも骨格のふくらみがあります。
青丸は凹み部分です。
ここがムラの原因になること多いのではないでしょうか。
ここが膨らみ、凹む。
そして全体で見た時には2ブロックラインとは骨格の切り替わりでとっている。
そのことを踏まえ、トップの毛はどういった状態で乗ってくるのか

そうやってグラデーションを作ることによって
直毛の方でも怖くなく刈り上げスタイルを決めることができます。

ど直毛さんにもヘアスタイルを楽しんでもらいましょう!

HAIR.com

【今更聞けないカット論】 カットプロセス、カラーレシピなどなど、 20代後半〜30代、中堅幹部美容師さんの今更聞けない部分のお手伝いできることを願って。 メニュー欄からインスタグラム。 こちらのご予約ページでは、フリーランスの予約のみです。お問い合わせも合わせてよろしくお願いします。

0コメント

  • 1000 / 1000