パーマスタイル【33時間目】

素材を生かしたパーマスタイルです。
基本的にパーマは僕はパーパスが多いです。
その理由としては、パーマで動きをつけるのではなく、カットで動きをつけるからです
鶏が先か、卵が先かみたいな話かもしれませんが、これってすごく大事だと思います。

パーマの場合はカット必須です。
パーマだけで動きをつけようとする場合、かかりすぎたり、失敗につながる可能性が高いです。
そもそも「動き」というものは「カット」からくるものではないでしょうか?


ロングでもショートでも、カットの切り終わりで動きのついた、シルエットが仕上がりの雰囲気にあっているスタイルに切り終えていれば、あとは毛先が曲がるだけ。
そうすると、過度にパーマをかけすぎる必要もなくなるので、ダメージも少なく施術が出来るとと思います。

そのカットだけで出せる動き以外の動きが欲しい時に必要な巻き方で動きを足してあげるという感じです。


今回の女性の場合は刈り上げ女子で、そっちも触れたいのですが、パーマでミックス巻きをしているのでそちらで。
もともと、セクションカラーが入っていて、雰囲気的にとても似合っていたので、そのまま使いました。

カットは重めのセンター分けのスタイルで、スケーターっぽいカット。
その時に、少しレイヤーを入れて、動きを足します。
そして、つむじ周り三角形を取り分けレイヤーを個別で入れてます。
こうすると絶壁さんなど、骨格カバーになったり、女性的なスタイルも出せます。

そしてパーマ。
基本的にはパーパスでもいけるんですが、もしゃっとしたいとのことだったのでミックス巻きに。
アンダー、ミドル、トップで分けた時に、アンダー部分は刈り上げているので除外。

ミドル、トップ部分をミックス巻きしてしまうと、ボリュームが出すぎてしまうので、今回は女子ショートなので、メンズのようなボサボサ感も求めていません。
あくまでボーイズライク的な。
なので、トップ部分は除外。ミドル部分(黄色部分)に当たるところに交互巻き入れてきます。
中間巻きでフォワードリバースで巻いていきます。
薄めに取ったトップ部分は、20mmや17など大きめなロッドで、スライスをやや薄めに取り、パーパスで巻き込んでいくことによって
ナチュラルながらも 、交互巻きとの相性のいい動きになるかと思います。
フロント部分は、前から巻き込みスタイリングした時の顔まわりに頬骨にかかってくるようにします。
カットベースで考えるパーマ。
骨格の切り替わりでカットがあり、動きがあり。
それがベースになるから、同じセクションわけでパーマを選べる。

とてもシンプルで時間短縮になります。

参考になればうれしいです。

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