ショートは襟足【29時間目】

今回はショートスタイルについてです。
ショート、全体的な雰囲気は勿論ですが、僕はやっぱり襟足のしめるウエイトってすごいと思います。

どうしても短くなると、刈り上げ風な感じになったり、女性の場合、男性より襟足の生えグセが強いイメージがあります。

この襟足、短く切るのは簡単で、生えグセが強い方などはそれで良いのですが。
それだと仕事が単調な感じがします。

ここにレパートリーをつけて、ショートヘアに自信を持ちましょう。


襟足に毛流れがすこしあるスタイルなどは特に難しいですが、地域密着店などで来店されるメインゾーンの客層には需要あると思います。

この子はデザイン系の仕事をしている20代の子。
みんなが切りっぱなしの髪型が多い中、あえて自然なスタイルをということで、襟足自然に残すスタイルにしました。

ベースは前下がりで切っているのですが(黄色がスライス)、緑のスライス部分をコームで少し上にあげて切ります。

自然な毛流れ=その部分にレイヤーがはいる
というイメージで切りたいので
指で挟むと、切りたい毛がリフトされて拾えず、思い通りにいきません。
かといってrシェイプや、フリーハンドだと切り過ぎてしまって、重さが出たり、硬い印象になってしまいます。

緑スライス部分は特に骨格も変化が大きいところ。
少しのリフトで大きな変化が生まれます。
コームであげて切ることによって、ノーテンションでも切れますので、自然な柔らかい印象のスタイルが作れるかと思います。


切りっぱなしスタイルがメインになっている今だからこそ、次はナチュラルになスタイルや、レイヤーの入ったスタイルができるようになるといいのではないでしょうか?
20代後半〜30代は重めが流行った世代でもあります。
よく言えばベーシックがしっかり学べた世代でもあるかもしれません。
人間は一定数偏りが出ると逆を求める生き物だそうです。

自然なレイヤースタイルをショートの中でも出せると幅が広がるのではないでしょうか?

ショートは襟足です。

いつものスライスにもう一線足して、コームで拾って切ってみてください。
意外な発見があるかもしれません


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