カットオフボブ【23時間目】

定番ボブですが、カットオフボブ。
切りっぱなしボブでもよかったんですが、工程を考えるとカットオフ感の方が強かったので、カットオフボブにしました。

今回のこのスタイルに関しては、全て一通り切り終わってからアウトラインを切りました。

これくらいのショートボブには使えるかな、と思います。
短いスタイルだと、指で挟んでもその分骨格の入り込み(赤線)と指(青丸)で角度がついてしまって綺麗なライン(緑戦のように指分上がる)が、でづらいかと思います。
なのでフリーハンドで落ち位置で切る。という選択をします。
普段、指分リフトされているということに気づいていないと、どうやっても切りたい毛が拾えず、迷子になり、曖昧なラインになります。
ベースは耳後ろでディスコネで作ったゆるい前下がりのボブなのですが、ディスコネクト部分カット後→アウトライン。全体カット後→アウトライン。のように切りなおしています。

そうした方が、柔らかい雰囲気を残したまま、しっかりとしたライン感を出せるのではと考えるからです。
些細な部分なのですが、先に切るか、あとできるかで雰囲気は変わるかと思います。
【硬い印象、柔らかい印象】
この2つを使い分けることによって
お客さんの「なんか違う」という部分を作ることができるのではないでしょうか
あの人に切ってもらうとなんか違うんだよね。と言われたら、その瞬間自分にやってもらう【価値】が出た瞬間だと思います。

そしてコームの運行は青→のように前下がり部分を切る時に、毛先を方向付けができると仕上がりが綺麗にまとまります。

そして一通り切り終えたら、僕の場合は2ブロックラインで分けとり、後ろと繋げるようにフリーハンドでまっすぐ切っていきます。

僕は、2ブロックは刈り上げるスタイルのことではなく、骨格の切り替わりで分けとるスタイルだと考えています。
その考えであれば、【2ブロックラインで分けとる】は、女性でも使いやすい技術になると思います。
そうして切ることによって、毛穴から上に向かって生えている髪の毛たちは自然と落ちてきてしっかりうちに入ることができます。
そしてフリーハンドで切ったライン感のある毛先に重なり、柔らかな表情ながらも綺麗なラインができるのでは、と思います。

一度先にアウトラインをしっかり切った毛束と、あとで切った毛束、比べてみてください。

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