ショートのバランス【139時間目】

139日目は、スタイルのバランスです。

刈り上げや、フェイドスタイルなどはメリハリの付いているスタイルなので、イメージやゴール設定はしやすいですが、ノーマルのショートスタイルなどはこのバランスの取り方が難しいかと思います。
ビフォースタイルです。

今回は整えると言うよりしっかり切りたいと言う感じでした。
アフターです。
地肌が透けず、毛流れの残るショートスタイルです。

骨格分けできるのは大前提として
デザインのバランスでどこを占めてどこを残すか。
が重要かと思います。

坊主伸びかけのようなスタイルに必要なのは
刈り上げに見えない、毛流れのある限界の長さ
だと思います。
これは完全に個人差があるので、その人がどれくらい長さが出れば「その」雰囲気がでるか
というの長沙設定が必要です。

それが決まったら、全体的なカットをした時に切り取る部分があります。

もみあげのへこみや襟足の長さ、バング部分の骨の出っ張り。
そこをしっかり詰めてカットできる(短くする)
とメリハリのあるスタイルになるかと思います。

耳後ろの毛流れなどは特に大事ではないでしょうか。
僕が一番大事にしているのはこの「毛流れ」です。
この動きを出すためにこの人の髪の毛は
どれくらいの長さがなければいけないのか?
と考え設定していきます。

その設定、ゴールのイメージをしっかり作ることによって
骨格の凹み部分(もみあげや襟足)などをしっかりきれることができると思います。

そうすることによって
全体に締まる部分ができ、頭がコンパクトになります
そして骨格矯正もできるので、形の綺麗なベリーショートスタイルにできます。

これがもし、
「短い」というキーワードだけで襟から切ったとしたら。。。
みつえり上の毛は骨格がでているところは当然短くなり、イメージと違う刈り上げに…

それが怖く長く残し頭が四角く…
全体切って後頭部が潰れたスタイル…


そんな感じになります。
実際この
このイメージにするには「どれくらい毛の長さが必要か」
というゴール設定が無い人が多いです。

この細かな考え方が全体のバランス作り繋がるかと思います。
バランスのいいショートスタイルは、曖昧な長さでこそ力を発揮します。

ぜひ試してみてください

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