バングカット【53時間目】

バング。
顔まわりで重要な部分の1つですね。

そして骨格的にいうと頭の角度の変化が大きい部分とも言えます。
角度の変化が大きいということは少しの変化で大きな変化を生む。
ということになります。

例えば基本的な黒目の外側延長線上で分け、0度でカット。
まっすぐ下ろして綺麗なラウンドになるのは骨格の丸みのおかげですね。
ここの丸みがあるからこそ、まっすぐ切ってもラウンドになるのです。
中央に寄せれば寄せるほどハジが長くなります。
頭の丸みを使う。ということは結果その人の形に馴染むバングができるにではないでしょうか。

今回はそれにプラスして「毛流れ」の部分について話したいと思います。


真っ直ぐ切り下ろされた前髪にどう変化をつけるか。
毛流れの「起点部分」に変化をつけるだけで変わります。
全部を変える必要はないのです。
生えグセも注意が必要です。

生えグセから毛流れが生まれます。これを越えて無理やり作る前髪は、「その日」はいいかもしれませんが「その後」は自分でまとまらず、割れる前髪の原因にもなります。
今回は短め流したいという感じなので、ここ生えグセに逆らわず自然な毛流れを作ります。
赤三角形バングわけ取り。そして黄色部分生えグセで分けとった部分です。
この部分をさらに2つくらいに分け、流したい方向と逆に引き出し角を取るようにカットします。
コームの運行によっても毛流れのベースが作られ、起点部分に強い毛流れができます。

こうすることによって、カットのみで、毛流れが生まれます。
コテで巻くでも、パーマをかけるでもこのベースが大事になるのです。


常に日々のサロンワークのカットは、何が必要で何がいらないかの足し算引き算ですう
まんべんなく切るは、仕事量と仕上がりがイコールで結ばれません。


そして骨格や理解して切るといことは絶対ブレないガイドがあるようなものです。
イコール、毎回変わらない。常に同じものが提供できるということなのです。

感覚だけで長さを切るカットはその日だけかわいいで終わってしまうかもしれません。
リアルなサロンワークは日々の生活が大事です。
普段の手入れがしやすい前髪を切ってあげることが一番大事なのではないでしょうか?


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