残して切る【19時間目】

カットは常にベースの状態から考える
足し算引き算的な力が必要だと思います。

前回に書いた、ライフスタイルに沿うという部分でもかぶる部分があるかと思いますが、今回はリペアカットなんて題名をつけて。

今回はいつも担当しているお客様が、都合が合わず某美容室に行ったそうです。

元々ウエイト低めが好きなお客様、伸ばしていたので余計に。
嫌な予感するなーと。
めくってみると
なんてこったって感じです。笑
黄色いラインが元々僕が作っていたウエイトなんですが、直線直角な感じで。
これでも数ヶ月たっている状態なので、切り終わりは…。

赤丸のところは骨格の凹みでムラになりやすい部分です。
同じミリ数でただ単純に刈り上げられてるだけなので、ムラになっています。
耳後ろの部分は毛流れも強いので、切り漏れがでてしまいます。
とりあえず今回は元の姿に戻りたいとのことで
こめかみの毛戻そう作戦です。
全体を短く切って、おさまりのいいように。
刈り上げの設定を今の長さをゴールにして、それに繋がるようにグラデーションを作っていきます。
長さにとらわれすぎて、追いかけすぎてしまうと、また切ってしまって結局【直す】という事から外れてしまいます
ここは大事に。
次回来店時に完全体になればいいのです。
二ヶ月後をイメージして、「いまを切る」
ということです。

そして

二ヶ月後。
完成しました。

渋い、男前な雰囲気に。

来店した時だけを切るのではなく、2回、3回目の来店時の髪型をイメージして切ることもとても楽しいです。

そのために、残して切る。

これが大事だと思います。

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